壊れた心

31/98
26人が本棚に入れています
本棚に追加
/98ページ
転んだ場所から立ち上がり 電話に出た 『もしもし?ユウカ?』 母からだった 「うん。どうしたの?」 母 『ごめんね? 今日、このままホテルに 泊まることになったの。 だからお留守番宜しくね?』 「うん、わかった..........」 母 『あら?元気ないじゃない? 何かあったの?』 「何もないよ♪大丈夫! 楽しんできてね♪」 心配かけないように わざと明るく振る舞った 本当は帰って来てほしかった。 あんな家族でもこんなときは いないよりましだから...... 母 『そお?何かあったら 直ぐに連絡頂戴ね? 閉じまりちゃんとするのよ?』 「大丈夫だから。おやすみなさい」 そのまま母の言葉を待たずに 電話を切った シーンと静まりかえった家の中 寂しさが込み上げてきた
/98ページ

最初のコメントを投稿しよう!