0人が本棚に入れています
本棚に追加
女性陣のみんなは頷く。あと嘘の僕にも正座してろと言ったはずなんだけどなぁ。
「何その表情!僕も林斗なんだからこっち側のはずでしょ!?[楽魅]の赤ちゃん孕むよ?」
「何その脅し文句!助けて!ガイルさん!ガラム!」
「お主一応左大臣なのだが…敬語は使わんのか?」
「いいじゃないっすか。単純な強さで言えば林斗さんのが上っすよ?」
「そこを俺も兄貴も否定出来ないのが辛い!ぶっちゃけ俺は武力、兄貴は知力なのに!」
「だんだんとそれて行ってるので、林斗。[楽魅]という名前と[嘘]という名前について教えて下さい。」
「あー、待って。怒ったり悲しんだり喜んだりするのは大変なのさ。」
「じゃあさっさとしてくれ女装ビッチ。」
「てめぇっ!気にしてる事言いやがったなぁ!?…まぁいいや。決定権。一時的に怒りを分離させ、1人の人間とする。」
僕の影から、もう一つ僕の体が現れる。それはゆっくり目を開けると…
「…もう説明の時間か。さて[楽魅]。先程はお楽しみでしたなぁ?」
「お前に対して怒りがふつふつ湧いて出てくるよ。」
「[怒り]だけにか?ハッハッハ!」
「…決定け」
「すいませんでした。」
「よろしい。じゃあ残りは喜びと悲しみか。まあ悲しみは楽だからなぁ。ちゃちゃっと呼ぶか。」
僕は、ハデスを失った時の事を思い出し、悲しみの感情が湧いてくる。そのタイミングで、悲しみを分離させる。
「…これでいいかな。あとさハデス。ハデスは一応僕の自慢の彼女なんだからさ。こっち側来てもいいと思うんだ。」
「いや、そっちに行きたいのだが…みんながこっちにいる中でそっちに行くのは駄目だと思うのじゃ。」
「偉い!更に可愛い!そういう所が僕の自慢の彼女!」
「…今は…説明の…場面でしょ?」
「おおう、[悲しみ] 。いつ起きたの?」
「ずっと起きてたよ…」
「ごめんなさい。だからあれはやめて下さい。」
「…いいよ。ボクを見捨てなければ。」
「いや、見捨てるわけないだろ?僕は…どうしたの正座班 。凄い膨れっ面だけど。」
『またボクっ娘を…!』
「…?…うん。どういう事だ?」
「なんで…分からないの?ボクは女の子だよ?」
あーそりゃぁね。[悲しみ]は黒のショートカットで上下黒のシャツとズボンだからね。
「 まぁ、ボーイッシュで僕は可愛いとおもうけれどね。」
[悲しみ]の方から幸せオーラが来てる。そんなに喜んでくれるなら嬉しいな。
最初のコメントを投稿しよう!