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「なにそれすごい2周目気になる!」
「2周目は…ハデスとバステトの立ち位置が逆で、アスタロトがアークのお姉さんって事になってたよ。」
「ほんほん。それで?」
「真里さん怪物状態の立ち位置の魔王にハデスから順番に殺されていった。その後、呪いをつけられて僕も死んだ。」
言った瞬間、空気が凍る。この事は言わない方が良かった。こんな空気にならなくて済んだはずなのに。
「…林斗。お前の呪いはどんなものなんだ?」
「簡単に言えば、悪魔の血が体に通ってないと死ぬけど、死なないなら身体能力が高くなって、まぁ、赤ん坊状態でもそこら辺の上位悪魔には勝てる。そういう呪いをつけられた。ちなみにそれは、やり直しても、転生しても引き継がれる呪いだったよ。」
過去に確認した事をそのまま話す。
「呪いをかける魔王か。我に心当たりがあるが、それが第2の時と同じとは限らない。どうする。その魔王に会いに行くか?」
「行きたい…けれど待って。最後に、[恐怖]と[嘘]の事を話す。」
準備をしようとしたガイルを引き止め、最後の情報を話す。
「[嘘]と[恐怖]は、それぞれ、[喜び]と[怒り]に分類される。言うなれば表と裏の存在だ。[喜び]は、[喜偽]。[怒り]は、[怒畏]と言うのが本来の呼び名。もちろん喜怒哀楽があるから、僕や[悲しみ]にも裏の心がある。僕のは[楽魅]の通り、[魅了]が裏にある。そして[悲しみ]は…」
「[哀苦]…が、ボクの本当の名前。」
「なるほど…。分かりましたかアモン。」
「ほほう…。分かるかベリアル。」
「へぇ…。分かるっすかガラムさん。」
「うん…。分かる?兄貴。」
「全員分かって欲しかったんだが…。まあ簡単に言えば、今は6人だが、メインは4人。もしかしたら8人に増えるかもしれない。ということか?」
「その通り!さあ!話す事は話したし行こうか!」
「待て林斗。今から行くのは魔界だ。平和盟約を結んでいるとしても、魔物は人間をよく思っていない。我は信用されてるから大丈夫だが、そちらは出来る限り数を減らしてく」
「そんなの魔王の前でワープホール作ればいいじゃないですか。そこからみんな出て。」
「わ…ワープホール?なんなのだそれは?」
「あー…転移させる穴ですね。ここで1つ目の穴を作り、魔王の前でもう一つ作ったら、その2つを介して移動する事が出来ます。」
「なるほど。つまり、これと同じような原理なのだな?」
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