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「どうしたの?さっき褒美を貰ったから顔色悪いよ?…っ!別に心配してる訳じゃないんだからね!」
「はいはい。バステトは僕の事を心配してくれるいい子だね。ツンデレご馳走さま。」
「にゃぁ!?…ちょ、調子に乗るにゃぁっ!?」
「サルサッ!」
いきなり殴るのは駄目だと思うんだ。
ドゴォ
「背中痛ぁ!?」
「バステト!林斗を殴るでない!林斗の可愛らしい顔が歪んでしまうじゃろ!」
「うるさい。いいよねハデスは。林斗に気持ちを伝えれて、私だって林斗に告白したいんだよ。だけど、この気持ちが本物かどうかが分からないの。林斗の事は好きだけどさ」
「………(ニコニコ)」
「…にゃぁ!?林斗!?さっき殴って壁まで飛ばしたはず!」
「ここお城なんですから人を飛ばして壁にぶつけるのはやめなさい。…それよりも、バステトって僕の事好きだったんですか?僕はもう、奥さんが何人増えてもいいやって感じですけど」
今は、褒美を渡す為の式を終わらせて、とりあえず部屋に戻り、休んでいるところだ。ミルさんはガイルさんに抗議しに、真里さんとアスタロトも同じくだ。さっき僕に惚れている人が何人かいるってガイルさんは言ってたけど、誰の事なんだろうな。ハデスとバステト以外には誰も心当たりが…もしかしてガイルさんは勘違いしてるのか?4人が僕の事を恋愛とか的に好きだって勘違いして、あの3人は気に入らなくて抗議しに行ったのかな。さっきからお姉ちゃんは僕が話しかけてもプイッて横向いちゃうし。どう思う?アーク。あと何やってるの?
(知りませんし今は由利香さんから相談事があるからと言われ、愚痴のような惚気のような相談聞いてるんですよ。本当、幸せ者ですよね。林斗は。ハデス様やバステトさんだけでなく…あれ?林斗昨日みんなに好きって言われてませんでした?)
え?あれって友達としての好き。likeだよね?
(……ハァ。まあ頑張って下さい。これからも、今も。あと一言言いますけど。これ念話だから喋ってませんけどね。バステトの方を見て下さい。では。)
ええ…。よく分からないんだけど。あと惚気話のような相談ってなに!?なんで僕が幸せ者なの?今幸せだけどさ。えっと、バステトの方を見ろ、だっけ?
…バステト?なんで怒ってるの?
「私の事を奥さんにして子供を作りたいって…変態!私林斗の事嫌いになったから!
」
拳が顔に飛んでくる。
「僕そこまで言ってなくね!?」
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