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セキュリティハンターに連れられて中庭に到着すると、先程の疑問にすぐに合点がいった。
通常は多くて二、三人で行う筈の雑草処理の作業をカナリアが五人も集まり行なっていた。
カナリアのすぐ近くには刑務官が二人見張りに徹していてカナリア達の目は恐怖に見開かれていた。
刑務官はセキュリティハンターとは違い、生身の人間だ。カナリア達を直接見張るのは珍しい光景だが、カナリアの人数的にもセキュリティハンターより刑務官を同行することを決めたらしい。
「来ましたか」
『はい!よろしくお願いします!雑草処理の作業に入ります』
刑務官に一礼をしてカナリア達の輪に入ろうとした。刑務官から指示をもらい雑草処理を始める。
昼食時間まで雑草処理を行うと午後からは先程の雑草を片付ける仕事を任された。
単純な作業だが、何かに生きがいを見つけないと狂いそうなこの場所では仕事を貰えることが何よりも救いだった。
作業も片付き収容場所の固執まで誘導されると僕の部屋に一枚の封筒が置いてあった。
簡易ベッドに置かれたそれをセキュリティハンターに許可を取り開いた。
端正な字で窘められた手紙には恐ろしいことが記されていた。
恐る恐る声に出して文字を読む。
「 萩野目 咎愛 様…貴方はカナリアのデスゲームの参加券を手に入れました。
三ヶ月間、他の参加者と共同生活をし生き残った者は刑期の控除や釈放も約束されます。
また、カナリア達は抽選で選出されているため軽犯罪、重犯罪、レベル一から五の方まで問われず参加していただきます。
この期間内は皆様参加者には特別な施設で生活をしていただきます。
この期間内は何をしても罪は問いません。何をしても…。
詳細はゲーム開始時に追ってお伝え致します。
貴方の健闘を御祈りしております」
カナリアのデスゲーム…。参加者が殺しあうことで知られているこのゲームにどうして僕が…。
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