ゲームを始める

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「なんだこれ!?」 ___最近入れたアプリの世界そのものであった。 「なんで!?」 「俺らの姿も!!」 そう言ってガラスがある方まで引っ張られると、そこに映るのは犬耳の獣人アバターであるハルさんと・・・ 「僕のアバター!?」 赤髪に黒インナーカラーの剣士の割にヒョロりとした姿が印象的な・・・DQNをイメージして作ったアバターがそこにいた。 「え、えぇ!?なんで!?」 「わかんね・・・ただ俺はゲームを始めただけなのに」 「ぼ、あ・・・俺も」 自分の姿を意識した途端、一人称である僕が気持ち悪くなった・・・まぁ元々ネットじゃ俺だし違和感はないんだけど。 「とにかく目が覚めて、周りを確認したんだけど俺ら以外もいるみたいだ・・・」 「い、いるって・・・この中に」 僕らがいるのは、大きいデパートのような場所でたぶんだがエントランスホールだと思う。ゲーム画面で見た風景だがやはり画面と現実じゃわかりにくい。 この風景なら、ゲーム画面でいうワールドチャットの所だろう、ワールドチャットはフレンド同士ではなく世界中の人とチャット出来るというものだ。 チャンネル数は100個あり、それがこの場所という事は・・・ 「100階建てかよ・・・」 「ちなみにここは48階だって」 「嘘だろ・・・」 とにかくこのまま動かないでいるというのもあれなので、俺らは移動することになった。
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