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「さて、問題です。
その噂を聞いた俺はどー思ったでしょーか?」
「今、答え言ってたでしょ。」
「んー、良く分かってるねー!」
グワシッと抱きしめた後、猫を撫でるように頭をグリグリ撫でてくる。
「今日は気分が良いからいつもより余計に撫でてやろう!」
「髪が乱れる!」
「戻るとき踊り場の鏡で直しな。」
笑いながらおちょくる様に言うのが憎らしくて憎らしくて、でも、愛しい。
毎日毎日、心臓に負担をかけてでも階段を駆け上がってしまうほど惚れてしまった私の負けだ。
きっと私は、明日も階段を駆け上がって、最後のあの踊り場で前髪を直す。
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