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第七章 幸せ
僕とお母さんは、等活地獄に移動になった。
地獄の中で一番上の階層だ。僕とお母さんはここで転生の時まで過ごすことに決まった。
レイコとナオトとも等活地獄で再会した。僕を助けたことで罪が軽くなり、等活地獄に移動していたのだ。僕はお母さんとレイコとナオトと四人で固まって過ごした。
人同士の争い中心の等活地獄では、レイコとナオトは強く、僕とお母さんを守ってくれた。それでも一日一回は鬼に捕まり殴られたけど、全然辛くなかった。下の階層の地獄よりましだったし、なにより、ずっとお母さんが側にいるんだもの。
生きているときより、ずっと幸せだ。
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