第四章 黒縄地獄から焦熱地獄

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第四章 黒縄地獄から焦熱地獄

 二番目の地獄、黒縄地獄に来た。  殺生の他に盗みをした人間が落ちるところだそうだ。  中央に大きな鬼が何人かいて人間を追い回している。左右には大きな針の山があり人間達が登らされていた。地面ほぼ溶岩でところどころ普通の岩がある。恐ろしく暑い。 「……とりあえず、鬼に見つからないようにしよう」  とショウと話した矢先、鬼に見つかり、早速二人して熱した鉄板の上に叩きつけられた。その後鞭でボコボコにされた後、2メートルぐらいのノコギリゆっくり切り刻まれた。 「ぎゃあああああああ!!」  そこらじゅうで悲鳴が上がっていた。ほとんど人間同士の争いだった等活地獄よりかなりきつい。バラバラになった後はまた鬼の活によって復活した。復活のあとあたしがおとりになってシュウに針の山の陰に隠れるように言った。なんどかバラバラにされるのと復活を繰り返し、 針の山の陰でシュウと合流した。  あたしとシュウはあえて針山を登って針山の頂上に行き、黒縄地獄を見渡して階段を探した。すると、それらしき階段が見つかり、さらに下の地獄に降りた。  三番目の衆合地獄に来た。   ここは、殺生、盗みに加えて淫らなことをした者が来るらしい。  そこは美女が人間たちを誘惑したあと、ひどい目に合うトラップがある地獄だった。幸いなことにあたしとシュウは美女の誘惑に引っかからずに済んだので、割とすぐ抜け出し下の階に降りた。  四番目の叫喚地獄に来た。  殺生、盗み、淫行に加え、酒絡みの罪を犯した者が来るらしい。  大きな窯で鬼が人間を煮ている。すぐに鬼に見つかりシュウもあたしも窯の中で煮られた。シュウが先に力尽きて窯の底に沈んだのを助けようと底に潜ったら、窯の底に階段を見つけた。
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