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【R18】恋人の夜
王都コルリス・カステッルム到着から一週間ほど、ようやく色んな事が落ち着き始めた。
帝国の騎士団、テクム達ラン・カレイユ近衛騎士団、そしてベリアンスが従えていた辺境騎士団が城隣接の宿舎に泊まることとなり、案外ギュウギュウになっている。その為、一部屋二人だ。
それでも足りないので団長達は城の上級客室に泊まることとなったのだが、明らかにアルブレヒトの意図を感じる。
それというのも、ランバートはファウストと同室、シウスはラウルと同室、クラウルはゼロスと同室だ。
ちなみにエリオットはベリアンスの治療などもあるため、医務室隣接の仮眠室で寝泊まりをしている。
現在は事務仕事の得意な者は教会の資料などを漁って売買された人々を探し出している。
一つ安堵できたのは、こうした人を買った人物に真っ当な人間が意外と多かった事だ。
まだ若い貴族などはここで人を買う事で現在の地位を安堵されていたらしく、気が進まないまでも孤児を雇い入れる感覚で買ったそうだ。
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