(4) ハピメリ

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「真由ちゃんとかいう平井の友だちの彼氏って、三年だろ?」 「はい」 「受験間近の大変な時期だと思うけど」 「私もそう思って期待してたんですが、真由ちゃんの彼氏さんは時間を取ってくれるそうです」 「余裕だな」 「夏にあまり遊べなかったのもあるし、クリスマスはやっぱりね、押さえておかないとねってことで」  そう、皆の心がウキウキと浮き立つ十二月の一大イベント、クリスマス。私はこの日、何の予定も入っていない。  友だちと予定が合わないなら、家族と過ごせばいいじゃないかと思えど、今年は何故か家族各々が自由に予定を入れまくり、皆バラバラだ。 「両親は、今年は一緒に出かけるとか言ってるんですよね」 「仲いいな」 「ここ数年、私と姉は友だちと過ごしてて、両親は家で二人だけだったので、どうせなら外食でもしようかってことになったらしいです」 「なるほど」
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