61人が本棚に入れています
本棚に追加
「──…っ?…」
あれ?
あたしはそんな違和感を感じていた……。
目の前の可愛い恋人
あたしの夏希ちゃん。
その夏希ちゃんが今までに見たこともない表情を魅せる。
熱い秘部を這い回っていた指を目の前で口に含んでしゃぶると夏希ちゃんはあたしを見下ろして微笑した。
色っぽい舌舐めずりと、冷たい企みに何かを含んだ眼差し──
ニヒルな男前の笑みをあたしに魅せる。
貴方は誰?──
思わずそう問い掛けたくなった。
夏希ちゃんじゃない
光の君でもない──
まったく別の男
あたしの見たこともない恋人の別の顔を魅せつける。
「なに? もしかして今さら怖い? 望みなんだよね、俺に犯されるの?」
夏希ちゃんはニヤリと口端を上げてあたしの耳元で低く囁く。
「犯ってやるよ、そんなに強引にされるのが好きならさ」
「……っ…」
笑みを浮かべたまま夏希ちゃんはベロリとあたしの首筋にぬるい舌を這わせた。
獲物を仕留めた獣のような瞳に射抜かれる──
急に男になった恋人の身体に視線がいき、改めて眺めたしなやかに伸びる腕の筋肉に雌としての本能がドキッとしてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!