10人が本棚に入れています
本棚に追加
・ライ……
人間でいうと中学生くらいの年齢の少年猫。外見よりも精神年齢は子供っぽい。ロン爺から動物園の話を聞き、好奇心にかられて見学に行く。
動物園の動物たちとは何故か話ができない。
ロン爺は、彼らは悪いことをしたので言葉を奪われたのだと言っていた。
どれだけ悪いことをしたのだろうと思いながら、フラフラしているうちに、カンガルーのエリアに迷い込む。
無邪気に話しかけてくるライにイライラするカンガルーたち。非常に導火線が短いのでしっぽで叩かれそうになるが、迷い込んできた蝶々に気をとられて難を逃れる。
蝶々を追いかけているうちに、ナマケモノのコーナーへ。
じっと動かないナマケモノ。
不思議な感覚を覚えて見上げるライ。
「こおぉぉん、にいぃぃちいぃぃぃわあぁあぁぁ」
のんびりとあくびをするかのように話しかけてくるナマケモノ。
何故お話ができるのかととうライに
「なあぁぁぁぁんでえぇぇぇぇもぉ、しってえぇぇぇぇいぃぃるうぅぅぅ……らぁぁいぃぃぃ」と名前付きて答えてくる。
「名前教えてないよね。なんで分かるの」
「つうぅぅきいぃぃ、があぁぁぁいってたあぁぁぁぁ」
ナマケモノは月からすべてのことを知る。本物の全知の動物。
最初のコメントを投稿しよう!