第四章 恋なんてもうしないと思っていたけれど

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「…………こんなんじゃ、アタシ天使に戻れないわ……」  私を抱き締める力が強くなった。  ぎゅっと、でもそれは私を抱き締めるというよりマルス自身を抱き締めている風に思えた。  直前の呟き。とてもとても小さな声だったけど、すごく弱弱しかったから。
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