ライオンとイノシシ

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「なんだこと、ハゲタカめ!」 斎藤、それはないだろ。 左手にキープしてる白タイツを譲ってくれ。 と思ったが、今は興奮しているのでスルーした。 「待ってろ、この戦いに勝てば使わないやつを渡す!!」 松石、ありがとう。 そのポケットに入れた網タイツ、遠くから見るとほんとにまずいぞ。 色々と二人に突っ込みたいところはあったが、とりあえず一番の疑問を投げ掛けてみた。 「てか何で、二人はストッキングが必要なの?」 「「二人三脚だよ!!」」 松石と斎藤の声がぴったり合っていた。 どんだけ仕上げてきてるんだろ?と思ったがそれはいうのはやめた。 ジャージからでる二人の足首を見ると、確かに痛々しく赤くなっていた。 なるほど、それでストッキングなのか。 「あぁでもそれなら、1つでいいじゃん。予備のやつが必要なら、もう1つあってもいいかもだけど。」 「いやいや、1つじゃダメだろ。どうやって履くんだよ。」 「ん?履くぅ?」 私は声が裏返った。
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