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昼前になると、事前に約束をしていたるるという女性に会いに行った。彼女も人妻であり、他の女性たちに会う時と同じく、夕方までラブホテルで過ごした。
(るるはそこそこだったな…また遊んでやってもいい)
彼女と別れた後、アフターフォローのメールを送るため、翔太はスマートフォンをポケットから取り出す。
この時、サイトを通じてマイコから返信が来ていることに気づいた。
(おっ…!)
翔太は顔を輝かせながら、マイコからのメールを開いた。この時点で、るるのことは完全に頭から消えた。
”はじめまして。わたしのことを知りたいって書いてありましたけど、それなら会ってみますか?”
(…これは…)
翔太の表情が曇った。
メールを閉じ、スマートフォンをポケットにしまう。
帰宅してから、翔太はあらためてもう一度マイコからのメールを開いた。短い文面を何度も読み、内容を分析した。
(こっちをあおろうとしてる割にはストレートすぎるし…メンヘラが投げやりで書いてる感じもあるけど、その割には素っ気なさすぎる…うーむ……)
飛び交う無数の仮定。それに、これまでの経験と勘とをからめて考えていく。
そうすることで、やがてひとつの答えが出た。
(もう少しだけ、攻めてみるか)
彼は再びサイトに接続し、マイコにこう返事した。
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