first moon
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「うん!」 「二人で帰りたいですか?」 那由多がわざと敬語で聞いてきたから、私は驚いて首を横にぶんぶん振った。 「朔くんが悲しそうな顔してますぞ」 「いや、してないね。」 「その言葉を聞いて、彩花ちゃんも悲しんでますぞ」 「いいから、早く帰ろ!」 私と朔は、那由多の背中を押して、教室から出た。 いつも、この三人で帰る。 それは、私と朔が付き合っても、変わらない。
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