first moon

11/17
前へ
/113ページ
次へ
あっという間に、家の近くの踏切の前。 ここで私達三人は、三方向に別れる。 「じゃあなー、朔、彩花。今日はお幸せに。」 「うんー!バイバイ!」 那由多が帰って行くのを見ている私に、朔が声をかけた。 「じゃあ…夜七時、公園に行くから。」 「うん。…待ってる、ね。」 「ありがとう。じゃあ。」 やっぱり…二人だけだと、会話がたどたどしい。 今日、一緒にスーパームーンを見て…、ちょっとでも、ちゃんと話せるようになりたいな。 あの、綺麗で幻想的な月を、…必ず君と二人で…。
/113ページ

最初のコメントを投稿しよう!

47人が本棚に入れています
本棚に追加