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踏切の前には、たくさんの野次馬たち。
「っすみません!通してください!」
人々の間をすり抜けて、踏切の前までやってきた
。
「…あ…」
無惨な状態を無理矢理押し潰すかのようにのせられた、青いビニールシート。
全身に急速に鳥肌が立つ。
黄色いテープを乗り越え、私は現場に入ろうとした。
警察が、私をすっと取り押さえる。
何?そんなに決められた事のような顔で…。
そうだよね。
あなた達には、朔には関わりがないもんね。
朔の優しさも、笑顔も、何も知らないからね。
なぜか無性に皮肉な事を考えてしまう。
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