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「…彩花かよ!危ねえなあ、ちゃんと前を見ろ!」
「痛たた…なーんだ、那由多か…」
「なーんだってなんだよ」
那由多が、朝から不機嫌そうに、私を睨む。
いつもはこんな感じじゃないのになぁ。
「朔かと思った?」
「朔だと思った!!てゆか、朔がよかった!!」
「ざーんねーんでーしたー。朔さんは朝練ですよー。」
「知ってるし!」
もう。
なんで、今日はこんなに意地悪なの?
意味が分からない。
那由多とは、幼なじみ。
小さい頃からよく遊んでいて、たぶん、男子の中では一番気を許せる。
そして、朔というのは…。
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