third moon

2/13
48人が本棚に入れています
本棚に追加
/113ページ
朝の光が部屋に差し込んでいる。 なんとなくぼんやりして、私は起き上がった。 昨日…何したっけ…。 ああ、そうか…私は再び、朔を失ってしまったんだ。 自分の選んだ未来のせいで、朔は…。 気が重くて、ため息をついた。 今日は、何日…? 携帯の画面を見て、ハッとした。 「また…同じ日を繰り返してる…。」 こうとなれば、もう本当に夢なんかじゃない。 「今日こそ…絶対、救わないと…」 これで最後かもしれない。 いつ終わるか分からないから。 大切にしよう。 朔といられる幸せを、当たり前だと思わずに。 私は起き上がると、リビングに降りた。
/113ページ

最初のコメントを投稿しよう!