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朝の光が部屋に差し込んでいる。
なんとなくぼんやりして、私は起き上がった。
昨日…何したっけ…。
ああ、そうか…私は再び、朔を失ってしまったんだ。
自分の選んだ未来のせいで、朔は…。
気が重くて、ため息をついた。
今日は、何日…?
携帯の画面を見て、ハッとした。
「また…同じ日を繰り返してる…。」
こうとなれば、もう本当に夢なんかじゃない。
「今日こそ…絶対、救わないと…」
これで最後かもしれない。
いつ終わるか分からないから。
大切にしよう。
朔といられる幸せを、当たり前だと思わずに。
私は起き上がると、リビングに降りた。
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