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戦へ
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戦へ
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冬至が過ぎ、初雪が降って数日した頃、吉備で動乱が起こった。
長男の加津彦が処刑され、長女が妃を廃された事により、跡目争いが起こった事が発端だった。
大王は、平定のために数多くの軍を送られたが、なかなか鎮静化には至らなかった。
立春を過ぎた頃、大王は決断された。
「アヤ、吉備へ行って来る。」
「大王!?」
「吉備へ行って、争いを治めて帰ってくる。」
「戦ですよね!?
何も大王がそのような危ないところへ行く
必要はないではありませんか。
私は嫌です。」
大王は嫌がる私の頭を撫でてくれる。
「アヤの気持ちも分かるが、早く治めないと
無駄に命を落とす者が増える。
これは大王の仕事だ。」
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