鹿狩りへ 再び

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鹿狩りへ 再び

・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・ 鹿狩りへ 再び ・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・ それから私は、毎日のようにハヤに会わせてくれるようにお願いをしたが、大王の返事は毎回『否』だった。 そんな日々がひと月程流れ、まもなく立冬という頃(現在の11月初め頃)だった。 夕餉の後、大王は私を膝に乗せて言った。 「アヤ、俺はアヤを信じていいのか?」 「? ………はい。」 何の事かよく分からないながらも、とりあえず返事をする。 「10日後、茅の里で鹿狩りをする。 その時、途中の桑の里でアヤを降ろそうと 思う。」 「っ!! 大王!」 私は喜んで叫んだ。 「ただし! 俺はアヤを信じるが、 アヤの許婚は信じていない。 だから、絶対に2人きりでは会うな。 当日は、アヤの兄に同席してもらう。 それでも良いか?」
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