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アカツキの奏者としての腕が鈍っている、いない関係なく、私は前々から“あること”を計画していた。
それはもう一度――彼が奏でる音の中で、私が最後の舞いを踊ることだ。
そもそも私が『舞い』に興味を持ったのは彼が原因だ。
幼馴染の彼は子供頃――今の私と同い年ぐらいの踊り子の躍っている姿を見て、
『綺麗だなぁ』――と。
そう呟いたからだ。
だから私は踊り子になることを決意し、死に物狂いで猛特訓をし続け。
逆に彼は私の特訓の様子を見ていたのか、彼はいつの間にか奏者になって、私の舞いを奏でる奏者になっていた。
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