一凛の花は枯れて

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 だから――私と彼は二人で一つ。  二人一緒でなければ、私の舞いは『最高』とは呼べず。  また、彼も私がいなければその音は『最高』とは言えない。 「――まあ、こんな身体じゃあ、もう最高なんて言えないけどね」  私の命はもうじき朽ち果てる――けれども彼はまだまだ生き続ける。  だから彼には私がいなくなっても『最高』と呼ばれる為にも。  私はこの計画を実行しなければいけない。
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