40人が本棚に入れています
本棚に追加
――彼の曲が終わり、私の舞いも終わった。
だから私は最後まで泣きじゃくる彼のその姿を見て、
「全く……いつまで経ってもお子様ね、アカツ……キ……」
私を支えていた私の両の足は全て砂に変わった。
そして私自身の命も、肉体も――砂に変わり始める。
だけど……私は彼に見せることが出来ただろうか。
夜の世界に咲き誇る私の舞いは、白い花のように美しく咲き誇ったのだと。
そう……伝えることが、出来たら……良い、なぁ……
最初のコメントを投稿しよう!