一凛の花は枯れて

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「……アカツキ、大声を出さないでってあれほどお医者さんに言われたのを忘れたの? 私の身体があなたのせいでどうなっても良いの?」 「あ、その……えっと、すまん……」 「全く、いつまで経ってもお子様ね」  私は彼に少しだけ意地悪をしてみせた。  確かに私の身体は徐々に病に侵され、身体の至る所が砂に変わってしまっている。  それは私の中に潜む病の進行もそうだけど、外部からの“衝撃”も関係しているらしい。  私の身体にほんの少しでも衝撃が加われば、病の進行は速まる。  だからアカツキの叫び声は私の身体を悪化させる……と思わせているのだ。  実際、大声を出されたところで大して変わりはしないのだけども。
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