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ハーランは一人農場へと向かって行った。
彼は運があれば会うだろうとニヤリとあの無邪気な顔で笑う、その笑顔にカメヤマは釣られて笑い返した。
さてカメヤマ達は考えた。これからどうして行くのか、一番生きるのに長けるサイアンが家を探すべきだと言い、少ない金で家を借りた。
その家は一軒家だった。地球だと何十万とする家賃が五千で十分だった。エウロパはわざわざ金を換金する必要が無かった、それだけがエウロパの利点だとカメヤマは考えた。
一軒家の家は2LDKだった。
次に家を借りた時、不動産屋が勧めたあの街の奥のビルへの謁見をするべきとサイアンは言った。
謁見とはサイアンは言わなかったが不動産屋の言った言葉を引用した。
サイアンが外でビルに行きましょうと言うと周りの人間が彼を一斉に見た、サイアンは髪を弄ってその場を後にしようとした。
不動産屋が言うには、あのビルには王様、つまりこの街の権力者が住んでいるとの事だった。その王様と言うのがエウロパの管理局補佐兼なんたらかんたら、兼が多過ぎてカメヤマは聞いていなかった。唯一番心に残ったのはギャングという事だけだった。
ビルに行くのは明日に行くことにして、彼等は食材を買いに行った。
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