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さっそく伊井家は、バリバリ働きだした!
僕の任されてる仕事と新人教育と他の社員への気遣い、さらに上司へのヨイショやゴマすりも見事なこと!
さらにさらにアシュラの如く、顔や手足が、二つ三つあるかのように右往左往縦横無尽に動きだした!
「これは、すごすぎる!分身の術か?これは!?3時間で1日分の仕事が終わりそうだ!
次の段取り、そして明日の分の仕事まで追い込み出したぞ!」
社員の人たちも驚きの表情をしている。
核シェルターの中の男の口も開きっぱなしだ!
「おおおー!くぅー会社も気になるが家もきになるなーいろんな場所がモニターに一斉にでてほしいなー!よし!キーボードをいじくって見るか!」
カタカタカタカタカタカタ!
キーボードの操作でモニター分割が出来た。
モニター画面が8分割になって会社の場所や家やその他を一気にすべてを写し切り替えられた。
伊井家は昼食を食堂で女子社員たちといっしょに食べている。
「女子社員のあんなとろけるような顔は、僕は見たことないなぁ~」
柳屋のおっさんは、会議室で部長と課長と話し込んでいる。
「渡辺さんは、どげんね?」
「う~ん…仕事ができるわけでもなく社員に人気があるわけでもなく あまり印象にない社員ですかねぇ…」
「あ~ねぇ それはよかばってん、渡辺さんの親御さんには、会社の出張にいっちょるごつなっとるけん! バッタリおうたり、会社に連絡あったりしたら適当に合わせチョッテ!」
「はぁ… それは構いませんが嫁さんには、
穴? 核シェルター? でしたかな? に
入ってるように言ってるんですよね?」
「そうよぉ まぁそれは、こっちのやり取りちゅうもんがあるけん気にせんじょってよかばい。」
「そうなんですか… まぁこれ以上は深くは聞きませんが…
でもうちとしては、渡辺くんの休みは有休じゃなくて、そのままの休みで
伊井家くんは タダ働きですので有難い限りです。」
「あん奴は、1日 20時間ぐらい ガマだすきん ジャンジャン バリバリ 使いまくって!」
「もぅ有難いですょ みんなにも人気者だし、
それに比べて 渡辺くんはねぇ… あっいやいや…」
おっさんはニヤッとして会議室を後にした。
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