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「明日ももちろん君をたくさん愛したいけど、今日もしたい」 本当は毎晩でも君と繋がりたいけど、君の生活を乱したくないから我慢してるんだよ? ストイックで誰にも心を開かない雰囲気がかっこいい、と早川は言っていた。 永瀬も、初め、昂平のそういう雰囲気にどうしようもなく惹かれた。 それは、恐らく、彼が血の繋がった兄に長い間禁忌の想いを抱いていたことに起因している。 彼は、その秘めた想いゆえに、ずっと自分を律して他の誰にも心の奥を覗かせないようにして生きてきたから。 そのストイックで誰にも心開かなかった昂平が、少しずつ永瀬にだけ心を開き、欲にまみれた行為を許してくれる、そのことが堪らなく愛しい。 だから、このひとは、ストイックそうに見えるけど、実は誰よりも快楽に弱いということを、それも他の誰でもない永瀬の与える快楽に溺れるのだということを、今日、どうしても確認したかった。 それは、彼だけしか知らない昂平の姿だ。 指と舌で両方の胸の突起をじわじわと責めれば、覚えたばかりのその場所を弄られる快感に、昂平の息が乱れ始める。 まだ理性が残っているのだろう、イヤイヤと首を横に振りながら、弱く両手で肩を押された。 「ながせ、いや、だって」 「どうして今日はそんなに嫌がるの?」 永瀬は、胸元を責める指も舌も止めずに、熱い吐息を吹きかけるようにしながら問う。 「僕に触られるの、嫌になった?」 「ちがっ…う、けど……っあ!」 なおも拒否の言葉を言い募ろうとする昂平の、紅く色づいた突起に軽く歯を立てると、彼は背中を仰け反らせて震えた。 いつの間にか、両肩を押していたはずの手が、肩にしがみついている。 永瀬は、更にそこを執拗に責める。 昂平の声が、とうとう甘い響きを帯び始めた。 「なが、せっ…あっ、ん……」 胸ばかりしつこく責められるから、昂った下半身が堪えきれなくなってきたのか、遠慮がちに太腿に押しつけてくる。 まだ永瀬とのその行為に、少しも馴れていない。 触れて欲しい、とねだることもできないぎこちなさ。
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