13.エンカウント!!

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ベッドって、意味深だったか?! 「え?!うわ!え?ソファーとかないから!」 「足、長いですもんね…。」 床に座ればいい、という感覚をしばらく忘れていた。 優月の優しいフォローがむしろ、痛い。 「いや…ごめん。」 「いいんですよ。私もよくここで寝っ転がって、テレビ見てたりとかします。 あ、飲み物持ってきますね。」 優月は何やら、キッチンでごそごそやっていて、姿を現した時は手にマグカップを二つ持っていた。 湊がそれを受け取る。 カップは暖かい。 「これは?」 「ホットのハニーミルクです。コーヒーだと眠れなくなってしまうといけないから。これ、温まって、少し甘くて、いいんですよ。」 湊はこくっと一口飲んでみた。 牛乳独特の、粘りや臭みが、蜂蜜のふんわりした甘さで包まれていて、確かに気持ちが安らぐ。 「うん。美味しいな。」 「気に入りました?」 「すごく。お弁当の時も思ったけれど優月は料理のセンスがあるんだな。」 「んー、そういうわけじゃないと思うんですよね。ほとんど兄の受け売りで。」 「パーソナルトレーナーだっけ?」 「はい。筋肉バカです。」 優月は両手でカップを持って、ミルクをこくこく飲んでいる。 湊はベッドに座っていて、優月は床に座っているので、湊の足元に優月がいるような感じだ。     
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