13.エンカウント!!

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本当に小動物のようだ。 優月はコートを脱いで部屋着になっているのだが、それが、ふわふわの羊のような部屋着なのだ。 膝下丈のもこもこのワンピースは可愛い上に柔らかい手触りでつい、触りたくなってしまう。 肩の辺りに触れると、優月がぴくん、とした。 「羊みたいだ、すごく手触りがいい。」 「ですよねっ!私も手触りが良くて、気にいったんです。」 ふ、と顔を見合わせる。 「おいで。」 隣に座ろうとする優月を抱き寄せて、膝に乗せた。 ふわふわでもこもこのそれをつい、触ってしまう。 「…っ…くすぐったいですっ…ふふっ…。」 膝の上で、笑いながら身を捩る優月がとても可愛い。 軽く抱きしめると、ボディソープの香りがした。 「食事を金曜日にして、公園を土曜日にしようか。金曜日、うちにおいで。」 「お泊まり、ですよね。」 「うん。」 「はい。」 すぐに赤く染まってしまう頬に、手を触れる。 真っ直ぐ見上げてくる瞳は、潤んでいて、柔らかそうな唇。 ふ、と唇を親指で辿ると、あ…と小さな声がして少しだけ空いた唇から、口の中がちらりと見える。 ズキっとした。 可愛いだけではない、その色気に。 唇を重ねると、優月の腕が背中に回るのが分かる。 「…んっ…。」 甘い声は、感じてくれていることを示していて、湊は激しく打ちつける鼓動を、優月に聞かれてしまうのではないかと思う。 「ん…あ…」     
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