〜序章:ミズチの逆襲〜

1/1
前へ
/243ページ
次へ

〜序章:ミズチの逆襲〜

舞台は地球とよく似た水の惑星。 程よく暖かい平均気温と豊富な水に恵まれ、豊かな生態系を築いていた。 皆様の知る世界とひとつ違う点としては、可変的元素“ミスト”による魔法の概念があることだろう。 いかなる元素のいかなる状態にも変化しうるという特性を持ったこの物質により、生命は地球と比べて大きく、そして強く進化を遂げた。 陸上の生物にも50mを超える巨大生物が現れ、炎や雷などを発生させるものも現れた。 あまりミストによる恩恵を受けずに進化した人類は、それら人類に危害を加えゆる生物をモンスターと呼んだ。 しかし人類はミストも利用した技術力を持って支配を広げ、今や空にさえ進出するまでに至った。 そして、星の覇権を賭けて争う敵はモンスターのみではなかった。 それら通常の生命とは異なる、特殊な魔法生命体・“アニマ”という者達が存在していたのだ。 アニマは、通常の有機物ではなく体の全てをミストによって構成された生物だ。姿形は様々だが、どのような姿であれ不思議なことに人間と同等の高い知能を持ち、さらには人語を話すことさえできる。 容姿や性質のランダム性によって、生物としての分類は不可能であった。この星で最も不可思議な生命体である。 人類はこれを“呼ばれざる異界の民”と呼び、有史以前からずっと争い続けてきた。 この物語は、そんな生物たちの命と絆と出会いと革命と馬鹿とアホとちょっぴりマヌケなコント……じゃなかった、戦いの物語である。 image=512377651.jpg
/243ページ

最初のコメントを投稿しよう!

93人が本棚に入れています
本棚に追加