第3章 12月26日

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マユへ このチケットで逢いに来て欲しい。時計やスマホはそのままいじらないでくれ。 「チケット?」 マユが封筒を覗くとチケットが入っていた。 日付は明後日のものだった。 「もう、こっちの予定なんてシカトなんだから」 悪態はついたものの、笑顔がこぼれた。 そして、不器用さが滲み出た手紙を優しく胸の前で抱きしめた。 そう言えば、手紙なんていつ以来だろう? いつもLINEだもんね。スタンプもあまり使わないけど。 、、、あんまりこれと変わんないじゃん。
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