キューピットの矢

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私は夜のコンビニが、好きだ。 正しくは家の近所のコンビニの夜の時間帯が好きだ。 ここは店内が広い。 明るさも目がチカチカせず、ちょうどよい。 若者がたむろしてたりもしない。 掃除が行き届いており、従業員の方もとても丁寧にお釣りを渡してくれる。 そして、なんといっても、私の好きなグミの種類が充実しているのだ。 グミはいい。コラーゲンも入ってるし。上手い。 しかし、14歳にもなってグミをまじまじと選ぶ姿が痛いことも想像がつくので、夜の人が少なくなってくる時間に物色するのが好きなんだ。 そんなこんなで、今夜も家の切れた牛乳を買うと言うミッションを早々にクリアした私はグミをにやにやと選んでいた。 すると、後ろから声をかけられた。 「こんばんは」 「あっ田口さん!こんばんは!」 「めっちゃグミ、選んでるんだもん。笑っちゃった。」
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