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12月17日(月)
気分が悪い月曜日。
それはみんな同じだろう。
教室の中は、気持ちが悪くなる。
見せかけだけの友情に、恋愛。何が楽しくて集める流行のもの。
どんな根拠で偉いのか意地を張る者。
きもちが、わるい。
「吉村ってぼっちじゃね?」
一人の女子の声が聞こえた。あぁ。月城だ。月城結衣子だ。
あの人はいつも群れていないと何もできない。
月城は、一番嫌いだ。
これはひねくれているとかじゃなくみんなそうだ。
周りの人は何が楽しくて月城に媚びを売っているのだろう?
可哀想だ。独りじゃ何もできないやつらの集まりだ。
馬鹿みたい。
「吉村さん、何かあったら、相談してね」
こんな声をかけてくる担任も月城の味方だ。
一度、こういったことがある。
「月城さんの悪口がすごい聞こえてきます」
担任はこう言った。
「月城さん? そんなわけが、ないでしょう」
はぁ? キレそうになったが、同時にあきれという感情がこみあげてきた。
頭の悪い奴らは本当にムカつく。
なぜコイツは担任になれたんだ?
なぜ月城はみんなの中心にいるんだ?
なぜ独りぼっちの奴らは強がったりするんだ?
本当に、見ていられない。あきれる。
なにも、面白くない。
なぜ、私はひねくれているんだ?
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