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一之介『あの・・・さっきはありがとう・・・君は?』
後ろの席の女の子『何緊張してるの?私は前園のぞみ。3組の学級委員よ。』
一之介『そうなんだ。俺は』
のぞみ『知ってる。2年2組14番氷室一之介。サッカー部のエース。成績は残念だけどスポーツはできる典型的な馬鹿ね』
一之介『え、なんで?』
のぞみ『当然じゃない?もう2年目よ?』
一之介『でもほら同じクラスになったことないじゃん』
のぞみ『はぁ…たかが一学年240人誰でも覚えることができるわ。』
一之介『そ、そうなんだ(おれまだ20人くらいしか覚えてないんだけど…)というかなんで君みたいな人が補習に?』
のぞみ『悪い?じゃま?』
一之介『いやそういうことじゃなくて君あたまよさそうだから。さっきも答え教えてくれたし』
のぞみ『確かに私の総合点数は471点。176点のあなたからしたらいい点数だし、頭もいいように見えるかもしれない。だけど私の数学の点数は86点まだまだ点数が足りないと思ったから補習に自主的に参加しているの。さっき答えを教えてあげたのもあなたがどうせ答えることができないのに考えようとする時間がもったいなかったからよ』
一之介『はあ』
のぞみ『もういっていい?私家遠いからじゃあね』
一之介『なんだよあいつ。つめたすぎるだろおでこに貼る冷えピタかよ』
一之介がふと窓を見るともう空はオレンジ色に染まっていた
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