霞の白騎士

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 彼の言う通り街道とはいえ、夜中の立ち往生は別の野盗やモンスターに襲われる可能性もあり危険だ。 「商人隊と傭兵の遺体も乗せて行きましょう……。このような場所で葬るのはあまりに寂しくて悲しい」  白騎士が再び言葉に悔しさを滲ませ、負傷者の治療と、商人隊と傭兵の遺体を馬車に乗せるのを手伝ってくれた。  その後、迅速な行動だったこともあり、襲撃を受けることなく街にたどり着く事が出来た。  商人隊の皆と喜びを分かち合っている最中、気が付くと白騎士は姿を消していた。  名前も名乗らなかった騎士……。彼は、何処の何者だったのだろうか?
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