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レンと人形
これは、まだ魔法が存在する世界でのお話です。あるところにレンという少年と、リアという少女がいました。レンとリアは互いに愛し合い、森の入り口にある小さな家で幸せに暮らしていました。2人はどんな苦しみも悲しみも共に乗り越えてきました。そして、永遠にお互いを愛し合うことを心に誓っていました。
ところが、重ねる年月が長くなると共に、レンはリアにキツくあたるようになりました。他の男と話していると怒るだけでなく、女友達と遊ぶことすら許しませんでした。寝る時間も、自分よりも早くてはならないと、拘束していました。そして、愛し合っている事が当たり前になって、愛を伝えようともしませんでした。それでもリアは、いつも笑ってレンのことを受け止めていました。
ある日のことです。その日も、いつもと同じようにレンはリアをきつく叱りました。リアはいつものように苦笑いをし、「ごめんね」と言いました。その瞬間、リアは白い光に包まれました。そして光が消えた時、リアは球体関節の陶器人形になっていました。レンは驚き、慌てて、森の奥の魔女の元へと人形のリアを連れ、相談に行きました。
人形になったリアを見た魔女は、真剣な顔で言いました。
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