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そうしているうちに、リアが人形になって1年が経ちました。レンは、それでも毎日毎日彼女のために尽くしていました。しかし、ついに我慢することが出来なくなり、人形のリアに抱きつき泣きながら、何度も何度も「ごめん。愛している」と繰り返し叫びました。
その時、人形はあの日のように白い光にに包まれました。そして、同じように光が消えた時、そこには涙を流し微笑んでいるリアがいました。リアは言いました。
「私のために、毎日尽くしてくれてありがとう。沢山のごめんと、愛している、全て届いていたよ。」
レンは泣きながら、もう一度伝えました。
「今まで本当に悪かった。二度と、君に厳しくしない。もう、手放したりしない。心から愛している。これからもずっと、僕の隣で笑っていてほしい」
リアは笑顔で頷きました。
それからは、レンがリアにキツくあたる事はありませんでした。レンはリアに前よりも優しくし、毎日愛を伝えました。リアも同じように、たくさんの愛をレンに伝えました。二人は前よりもずっとお互いのことを愛し合っていました。そして、最期の時まで幸せに暮らしました。
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