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マカは、ニッコリと笑うとボクの体を持ち上げた。
「さぁ、帰るよ?」
「帰る?」
「私のお家」
「ボク、マカの家に帰る」
ボクは、マカの腕に抱かれながらマカの家に帰った。
マカの腕の中。
とっても温かかった。
マカの家は、大きな一軒家だった。
「ただいま……」
マカが帰ったのに誰も返事をしない……
「マカのママとパパは?」
「仕事でいつも遅いんだ」
「……そうなんだ」
ボクは、思った。
もしかして、マカは一人ぼっちなんじゃないだろうか??
「ご飯作るね」
「うん」
マカは、そう言うとボクを床の上に置いた。
置かれたからと言って知らない家だ。
出来ることなんて何もない。
ボクは、ゆっくりとマカの後をついて行くことにした。
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