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江嶋家の日々
お互いの気持ちが一致した時、俺と綾は結婚という契約を交わした。
いわゆる監禁婚だ。
俺は妻という名の綾を夫婦であるという権利で監禁する。
綾は夫という名の俺に夫婦であるという権利で監禁される。
それがお互いの最良の選択だった。
勿論、結婚イコール監禁という真実を知る者は俺と綾以外誰もいない。
こんな非常識的な結婚、真実は俺たちだけが知っていればいい。誰も知らなくていい。というか、俺たちの神聖なる監禁婚に口出ししてもらいたくない
こうして俺たちの監禁婚が静かに始まろうとしていた──……
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