第2章 彼女は宇宙人

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彼女は、スエットの袖口をブラブラさせている。  「えーっ! これぶかぶか……」  「服を着て来なかったのか?」  「だって貴方が私をここに連れて来てくれたんだよ」  「えっ? 俺が……?」  彼女は机に置いた石を指差す。  「これに乗って来たのよ!」  「これって、この石に?」  俺の事をからかっていると思った。 どう考えても、この小さな石に人が入るなんて無理だからだ。
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