第1章 星に願いを

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小さい頃から魚釣りが好きだった事もあり、休日になると、決まったように一人で夜釣りに出かけていた。  昼間とは違いシーンと静まり返って人気の無い港の、何時もの場所、正しく俺の定位置に車を停め、バンパーを背もたれに釣竿を海に垂らす。  何も考えず、ただ時間だけが過ぎて行く、そんな感じが好きなんだ。  その日も、何時ものように港で夜釣りをしていた。  ふと夜空を見上げると流れ星。俺は、叶わぬ事と知りつつ願い事をした。  ……その時! 流れ星が青い閃光を放ちながら、物凄い早さで近くの砂浜の方に向かって行っているのが見えた。  (えっ、流れ星が落ちた?)
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