第1章 星に願いを

3/5
10人が本棚に入れています
本棚に追加
/41ページ
叶えて欲しい願い事を唱えた途端に流れ星が落ちるなんて、何てついてない男なんだ、俺は。  兎にも角にも、早々に夜釣りを切り上げ釣竿を車の中にし舞い込み、流れ星が落ちた場所を見に行く事にした。  港と砂浜を結ぶ階段を下り、波打ち際を歩くと満月の月明かりが海面を照らしキラキラと輝いている。  その月の明かりを頼りに腕時計を見た。  ……時刻は午前二時三十分。  (この時間だと、誰も見てないだろうなぁ……)
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!