第1章 星に願いを

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何やら青色の光が点灯しているのは砂浜のずっとずっと先の方。 「はぁ、はぁ、はぁ」  その光に引き寄せられる様に歩き続けた。砂に足を取られ、肩で息をしながら夢中でその場所を目指す。何かに導かれるように。 「……あっ!」  辿り着いたその場所には、今まで見た事もない程の大きな深い穴が。直径10メートルも有ろうかと思われるその穴は海水で満たされ、その中心部分から妖しい青い光が。  もっと近くで見てみたくて、穴に足を入れた。  「熱いぃぃ!!」  叫び声を上げ思わず後退りした。穴の中の海水は、まるで温泉のように熱い。  (…潮が満ちたら、海水で冷やされるだろうか?)  少し離れた所に腰を掛け、俺は潮が満ちるのを待つ事にした。
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