第2章 彼女は宇宙人

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待つこと三時間。 ようやく彼女が目覚めた。  「ハアーッ、良く寝た。うんっ……。ねぇ、どうしたの? 目の下にクマなんか作って」  「見知らぬ女性が隣に居たら、寝られる訳ないよね!」 ムッとした顔でそう言う俺を、怪しそうな目付きで見詰める彼女。  「あぁー、イヤラシイ事、考えてたんでしょー」  「あ、アホかぁ……」 動揺を隠しきれずにそんな言葉しか出てこない。彼女は、そんな俺を笑いながらからかう。  「その顔は、当たらずとも遠からずってとこね」
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