第2章 彼女は宇宙人

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椅子の背凭(せもた)れを前にして座り、彼女と向かい合う。  「……さあ! 君が何故ここに居るのか、説明して貰いましょうか!」 《バァッ!》  彼女は勢いよく布団をはね除けて、立ち上がった。  (うっ? は・だ・か!!) 「嘘ーぉっ! ちょっと待った! えぇーっと、何か着る物、着る物。あ、あった?」  一糸纏(まと)わぬ彼女の姿に、俺は視線を背け慌てて服を探す。後ろを向いたままの状態で、彼女にスエットの上下を渡した。  「はい、これ着て!」
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