第四話 フィリア・ドライブ

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第四話 フィリア・ドライブ

@横須賀軍事基地 「おいおい、洒落になってねーぞ、これ」 「こ、こんなにいるんですか・・・」 戦地に到着したハルスとシエルが現状を目の当たりにし、敵の多さに驚愕した。 彼我戦力差は7:3といったところで、見るからに不利と言える状況だった。 「四の五の言っていても、仕方がないね。各個撃破に持ち込むのが得策だ。ハルスとシエル、デンジとゴーシュのツーマンセルで殿を頼む。僕は遠方の敵を狙撃して、攻撃の波を緩めよう」 Λ小隊の各機が散開する。 「しゃーないわな、いっちょやったりますか!」 「に、逃げちゃ駄目ですもんね・・・!」 ハルスとシエルの二人はやっとの思いで一体ずつ捌いていく。 被弾を惜しみながらも迎撃する二人とは、また対照的な二人も前線に立つ。 「数は多いが、ピュラクス級だ。落ち着いて迎撃するぞ、ゴーシュ」 「了解だ、デンジ」 互いに死角を援護し合いながら、凄まじいスピードで撃破していく。 ゴーシュは接近戦を、デンジは射撃戦を得手とし、相性が良かった。 「うかつだぞ」 「ありがとう。助かったよ」 「・・・・・・・」 (あの二人、上手く連携が取れている。この調子なら、なんとか押し返せるかな・・・) 彼ら二人の活躍もあり、ヘレネスの侵攻も少しずつ抑えられてきた。 イヴァンもそれを見て、一縷の希望を持ったが、それと同時にある違和感を覚えていた。 (しかし、妙だな。攻撃や戦法が単調すぎる。ヘレネスはまだ本領を見せていないのか?)
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