第四話 フィリア・ドライブ

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@ 横須賀軍事基地 『敵機接近、敵機接近』 「方角は・・・?」 ナグが索敵を開始し、方角を告げた。 その方角は・・・ 『上です』 「!」 ゴーシュ、間一髪で緊急回避に成功。 砂煙が巻き上がる中、禍々しい光と粒子が拡散され、その姿を現す。 「何だあれは・・・!?」 「し、新型なのか・・・?」 「でも、綺麗・・・」 未確認のヘレネスを目にし、たじろぐ者も多かった。 外装は白銀の鎧を纏っており、その風貌はまるで舞い降りた天使のようだった。 「見たところ、目標は丸腰だ!全機一斉射撃!」 Λ小隊を含めた出撃部隊が一斉に銃弾の雨を浴びせる。 しかし、展開されていたバリア・フィールドによって、全弾弾かれてしまう。 《カシオペア》のコックピット内では、大きな溜息を吐いた後、目標を見つめる。 「力の差が理解できていないなんて、愚かな人種だね」 白銀の天使が掌を正面に向けると、掌に光の粒子が集まっていく。 それを見て、ナグが警告する。 『防御を推奨します。可能ならば回避を』 「何を言っ・・・・・・」 その時、凄まじい衝撃が軍事基地全体に響き渡った。 見ると、別動隊のパノプリア数機の上半身が消失していた。
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