第四話 フィリア・ドライブ

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「何が起きた・・・!?」 『フィリア・ドライブを攻撃に転用し、前方へ衝撃波を飛ばしたのでしょう』 (そんなこともできるのか・・・いや、思ったことが現実になるんだったな) 見よう見まねで《アキレウス》の掌をヘレネスへと向ける。 (なら、こいつも使えるはず・・・!) 攻撃するイメージを浮かべ、強く念じてみた。 ・・・しかし、何も起きない。 「・・・不発!?」 ゴーシュがその結果に疑問を抱いていると、ナグがまたもや小言を言う。 『フィリア・ドライブを使用する際には、凄まじい精神力を必要とします。効果もそれに比例し、増大させることが出来ます。ゴーシュ、あなたの気持ちが足りないのでは?』 「っ!AIが気持ちを語るのか・・・皮肉だな」 『心無い方ですね』 「お前が言うな・・・フィリア・ドライブっていうのが使えないなら、それなしでも戦ってやる」 《アキレウス》が散弾銃を発砲しつつ突撃し、敵との間合いを詰めていく。 ゼナムはゴーシュの突撃を愚行と捉え、 「むざむざ死にに来るなんて、見苦しいにも程があるよ」 と吐き捨てると、向かってくるゴーシュに向け、再び掌を向ける。 「そんなに死にたいなら、望み通り殺してあげるよぉ!!」 掌から光弾が放たれた。 「!」 ゴーシュは瞬時に回避行動へ移行し回避に成功した。 続く《カシオペア》の第二波。間髪入れず光弾が放たれていく。 落ち着いて対処すれば、回避は難しくない、ゴーシュはそう悟り、回避しつつ、尚も接近していく。
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